市(いち)
生没年 | 1547~1583 |
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名前 | お市の方、小谷の方 |
官位 |
織田信秀の娘。織田信長の妹。1567年浅井長政に嫁ぐ。織田家の同盟者として妹婿たる長政への期待は大きかったと思われるが、織田家の突然の越前攻めで長政は大恩ある朝倉家につき、信長軍の後背を突く。小豆の入った袋を送ったエピソードは有名であるが、基本的に市は織田家に帰ることもなく、浅井家滅亡まで長政に従っている。小谷城は落城。信長の元へ引き取られる。長政との間に3女1男を儲けていたが、男子の浅井万福丸は信長の命で誅殺されている。
しばらくは織田信包の元で静かに暮らしていたようだ。その後柴田勝家と再婚するも、秀吉の攻撃で北ノ庄城は落城。二度目の落城で市は勝家と共に自害している。浅井3姉妹はそれぞれに数奇な運命をたどっており、茶々は3度目の落城で豊臣滅亡、初もじつは3度目の落城経験あるも旧家の坊ちゃんを姉と妹繋がりで再興させることに成功、お江は浅井の血を各方面に伝えた。市は偉大な母であった。