濃姫(のうひめ)

生没年 1535?~?
名前 帰蝶
官位

斎藤道三の娘。母は明智小見の方という。信秀の執拗な美濃攻撃に手を焼いた道三が、平手政秀の奔走もあり、和睦のための政略結婚として織田信長に嫁ぐ。「信長が本当にうつけならこの刀で殺せ」という父に対して「父上を刺すことになるかもしれない」と答えたエピソードは良く出来た創作である。基本的に嫁いだ後の消息は伝わっていないが、道三は実子義龍に討たれるにあたり、娘婿の信長に美濃を譲る遺言状をしたためており、離縁するのは不都合と思われる。本能寺で信長に殉じたという説もあるが、実際にはひっそりと生きていたようである。信長との間に子はいなかったようである。